あなたは読書は好きですか?

こんにちは!小黒です。
今日は読書について話をしたいと思います。私は社会人になってから読書に没頭するようになり、これまでに数多くの本を読んできました。本というのは日々の生活の中だけでは決して学べない膨大な情報を、時空を超えて読み手に届けてくれる素晴らしいツールです。知見を広げてくれますし、何よりも心が豊かになりますよね。

山全フーズでは2ヶ月に一度、正社員全員に読書感想文を提出してもらっています。今の若い子たちは、本を好んで読む人は少ないようです。読書の癖をつけてもらうことで、会社全体の知力やアイデア力、更にはコミュニケーション力を伸ばしてもらうことに繋がるので、業務の一つとして社員に書いてもらっています。年間で6冊、10年続けると60冊。読む人と読まない人とでは総合的な人間力という部分で、10年間で大きな差が生まれます。

毎回課題図書があるわけではありません。社員に好きな本を選んでもらっているのですが、どんな本を選んでいるのかによってそのスタッフの今の状況が見えてきます。例えば自己啓発書を選択した若手スタッフの読書感想文を見ると「今この子は、こんなテーマに興味があるんだな。仕事に活かそうとしているんだな」と感じますし、中間管理職以上になると、少し難しいビジネス書や政治経済の本を読んでいたりします。それぞれ置かれた立場ならではの本との向き合い方がありますね。

ここで社員の読書感想文の一例をご紹介します。

「遊ばせる技術 チームの成果をワンランク上げる仕組み」を読んで(A.M.さん)
この本は、社員の自立を無理なく促し、仕事の楽しさを感じてもらう事で、生産性を高める事を目的とした本です。
 今回は、第2章よりの内容です。部下が自立して行動を起こすためには仕事に対する「興味」が必要であると筆者は言っています。  
では、その興味を引き出すためには上司として何ができるのでしょうか。私たち管理者は自立を促すために、行動よりも仕事の意欲を引き出すことに注目しがちです。しかし筆者は、仕事への興味は「まずやってみることから」始まると言っています。まずやってみる。やってみるから問題にぶつかる。問題にぶつかるから調べたり、学ぼうとする。気づくと興味が湧いていると言うことです。確かにその通りだなと感じました。新しい仕事をやらせる上で、その仕事がどんなに重要で、どんなに魅力的かを伝える事よりも、とりあえず見切り発車で最初の一歩を踏み出させてさえしまえば、あとは自分の力で前へと進んで行くものです。ふと、大嫌いだった林間学校を思い出しました。どんなに山の景色が素晴らしいものだと語られても、全く憂鬱な気持ちが晴れずに当日を迎えますが、いざ登りはじめて頂上にたどり着けば、意外とたのしかったものです。
 「とりあえずやってみて。」とまずは最初の一歩を踏み出させ、その後で仕事の楽しさややり甲斐は付け加えて行けばいいのです。案外、上司の自分が考えている事よりも、部下の中で仕事の楽しさを見出している事が多いのかもしれません。人それぞれ、仕事の楽しさの価値は異なるもの。彼らの「楽しさ」を同じ目線で感じる目を上司である自分は磨かなければいけないと感じました。

一生懸命考えて書いてくれていて嬉しいですね。私のところには2ヶ月に一度、40以上の読書感想文が届きます。一人一人の感想文はとても個性豊かで、本から得た知識を自分の物にしようと前向きに捉えてくれていることがわかり、微笑ましく感じます。現在悩んでいることや課題なども垣間見えるので、社長としてアドバイスの言葉も浮かんできます。

社員皆さんが、読書の面白さを楽しんでくれていて何よりです。山全の社員は(素直になろうと努力している人も含め)皆さん素直な人が多く、真面目で努力家なんです。素晴らしい社員に恵まれて、私は本当に幸せです。

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