今年も親孝行月間を迎えました。

こんにちは!小黒です。 
今回は山全フーズで20年以上続いている「業務命令」についてお話します。当社にはこの春、大卒2名・高卒2名・中途2名の合計6名が新たに正社員として入社しました。彼らは5月15日に初めて給与を貰ったわけですが、「その初任給でご両親にプレゼントを用意して、日頃の感謝を伝えてくる」という業務命令を今年も発令しました。これは新入社員はもちろん、社員全員に取り組んでもらっており、勤続年数が20年を超える人は、これまで20回以上この業務命令を実行していることになります。 
その業務命令のレポートが全社員から届きましたので、そのうちのいくつかをご紹介します。 

社会人になり、初めての親孝行でした。学生時代から心配や迷惑をかけてきたことを振り返りながら感謝の気持ちを伝えました。母とはよく話していますが、近年父とは時間帯が合わなかったため、会話をすることが減っていました。しかし、この機会に両親と話すことができました。初めての給与で実家にお金を入れると共に、仕事が土日休みの父の都合に合わせて日帰り温泉に連れていきました。改まった雰囲気で両親に感謝を伝えるのはお互いに恥ずかしさがありましたが、両親は真剣に話を聞いてくれ、嬉しそうな安心したような表情が見られました。話し終わった後に母は恥ずかしさなのか、「お金を仏壇に供えてくる」とおちゃらけてました。そこでひと笑いが起きて「久しぶりに家族で笑ったな」と感じました。こういう時におちゃらける母を見て、私に母の血が通っていると感じて嬉しくなりました。また、温泉に連れて行って浴槽に浸かる前に父の背中を流してあげようとしたら「大丈夫」と恥ずかしさと嬉しさが入り混じったような表情をしていました。来年は絶対に父の背中を流すという目標が出来ました。今後も親孝行月間でなくても少しずつ、親孝行をしていきます。
(254亀久保店 T.K.)

5月16日に実家リビングにて母親に座ってもらい行いました。入社3年目で3回目の親孝行になりました。3回目とは言えやはり馴れなく凄く恥ずかしく緊張しました。今年は母の体調も優れ通院も月1回になり良い傾向にあります。去年はプレゼントを渡せなかったので今年は洗濯機をプレゼントしました。洗濯機の調子が悪かった事もあり凄く喜んでくれました。最近では洗濯が楽しくなったと言ってもらえて私自身も凄く嬉しいです。これからの親孝行も親だけでなく自分自身も嬉しくなるような親孝行ができればいいと思います。日々の感謝を伝えられる機会はなかなか作れないのでとてもいい機会になりました。今後も親孝行の機会に出来るだけ話していきたいと思います。
(みずほ台西口店 A.O.) 

5月23日から25日まで実家に帰り親孝行をしてきました。今年も去年と同様に、お米を渡して参りました。自分のことを生まれた頃から知っていて、最も身近にいた存在が親なのだということ。そしてその親に喜んでもらうことが、仕事においてお客様に喜んでもらうことにつながっていくという意識で親孝行をしてきました。渡した物は去年と同じでしたが、自分自身の意識が変わったからなのか、とても清々しく良い気持ちで親孝行をしてくることができました。年に一度、親孝行をする時にしか帰らないので、ここぞとばかりに両親とたくさん話をしてきました。両親も歳を重ねていき、いつか亡くなる時がきます。仮に今後30年、毎年2日会ったとしても、60日しか会えません。子供の頃は毎日嫌というほど顔を合わせていたのにです。あとどれくらいまともに会えるのだろうかと考えたら、残されたわずかな時間を大切にしようと思いました。そして、親孝行という与えられたせっかくの機会に、幸せな気持ちになってもらいたいと思いました。おそらく親孝行の宿題が無かったら、自分から実家に帰って親に会うことはしなかったかもしれません。3年や4年に一度気が向いたとき帰ればいいと思っていたかもしれませんし、山全フーズに入社する前の自分は実際そうでした。親とあとどれくらい会えるだろうなどと考えてもみなかったと思います。毎年帰って親孝行をするという貴重な時間、これからも大切にしていきます。
(16号指扇店 D.A.) 

今年は51名の社員から親孝行のレポートが私のところに届き、一人一人のストーリーや想いに触れて胸が熱くなりました。
悩まず親孝行を実行できている社員もいれば、さまざまな葛藤の末になんとか両親へ感謝を伝えられたという社員もいます。
いずれにしても両親に感謝を伝えることは、
社員本人にとってもご両親にとっても良い節目となっているようで、嬉しい限りです。 

実は、私は若い頃は両親へ感謝を伝えることができませんでした。
幼い頃から両親との関係に葛藤があり、なかなか素直になれなかったんです。
人は大人になるに従って、就職・結婚・住宅購入・出産・病気・親族の死去・怪我・離婚・孫ができる…などなど
さまざまな節目を迎えます。
その節目節目で、両親に対する感情が変わってくるものです。
子供の頃は理解できなかった両親の考えが理解できるようになったり、
「あの時、ああいう想いで自分を支えていてくれたのか」という気づきが生まれたりもします。

親子関係が良いというのは、その人の人生が幸せであるということだと思います。
社員たちには毎年一回親孝行という「節目」に向き合ってもらい、
馴れ合いではなく畏まって感謝を伝えることで、お互いを認め合い、
感謝し合える幸せな親子関係を構築してもらえたらと考えています。 

採用のお問い合わせはこちらから